金十データの報道によりますと、日本財務省は5月28日(火)に、日本が34年間維持してきた「世界最大の対外純資産国」の地位をドイツに明け渡したことを発表しました。
これは、円安による外貨建て資産の目減りが一因とされる一方で、日本の対外総資産残高は過去最高を記録しています。
詳細データは以下のとおりです:
- 2023年末時点の日本の対外純資産残高は、前年同期比12.9%増の533.05兆円(約3.7兆ドル)となり、
史上初めて500兆円を突破しましたが、ドイツの569.65兆円に及ばず2位に転落しました。 - 財務省は、円安によって日本の保有する外貨建て資産(株式・債券・その他資産など)の円換算価値が押し上げられたと説明。
一方で、ドイツは大規模な経常黒字に支えられ対外純資産を拡大したと分析しています。
日本の対外資産・負債の動向:
- 対外資産総額:1,659.22兆円(前年比11.4%増)
→ 主に国内の金融機関や商社による対米直接投資の拡大が寄与 - 対外負債総額:1,125.97兆円(前年比10.7%増)