Hyperliquid の共同創業者 @chameleon_jeff 氏は、X(旧Twitter)上で「Hyperliquidプロトコルが市場操作により重大な損失を被る可能性がある」との懸念に対して以下のようにコメントしました。
Hyperliquidのマージン設計は数学的な仕組みによって厳格にプラットフォームの支払能力を保証しており、HLP(流動性提供者プール)の損失は常にその自己資金に限定されています。
また、プロトコルの運営はHLPに依存しておらず、この特性はJELLYJELLY事件以前から存在していました。
事件後に追加された保護メカニズムは、HLPが後備清算時に損失へ耐える能力を最適化するものであり、プロトコルの基盤構造には変更はありません。
最近のJELLYJELLY事件では、ある攻撃者が自身に対して巨額のロング・ショートポジションを構築することで、HLPを操作しようとしました。未決済契約の上限により、当時は最大400万USDC相当のポジションが構築可能でしたが、問題はHLPがその全資金残高を担保として使用してしまった点にあります。明確にしておきたいのは、プラットフォーム自体には支払能力のリスクは存在しないものの、HLPは市場操作による過度なリスクエクスポージャーにさらされていたということです。
現在、HLPの清算用金庫には担保の上限が設定されており、後備清算メカニズムによって潜在的な損失が制限されています。Hyperliquidは従来の運営方式を維持しており、担保不足のポジションについては次の順番で処理されます:
1)市場清算、2)後備清算、3)自動デレバレッジ(ADL)。
また、現在のHLPにおける後備清算には新たな保護機構が追加されており、損失上限の設定によって、マーク価格の操作を通じた攻撃にかかるコストが、HLPから得られるリターンを大きく上回るよう設計されています。